前に職場を仕切っていたお局さんは極度の冷え症だった。
一番最初に出勤するのが彼女だったけど、真夏でも、他の人が出勤して来るまで冷房を入れなかった。
ドアを開けて、ムワッとした空気の中でポツンと座っている彼女を見ると、ホラーのようだ…とよく噂されていた。

彼女がいなくなった後に職場を仕切るようになった人は、女性には珍しい暑がりだ。
夏は上の人に叱られるくらい冷房の温度を下げるし、冬は他の人が「手がかじかむ」と泣きを入れても暖房を入れたがらない。

昔、ある人が言った。
「あの二人、北極と南極だな」
そして別の人がつっこんだ。
「それじゃどっちも寒いがな。

片っぽは赤道だろ」
とにかく「あの二人がよく長年一緒に働いていられたよなあ」と、皆そこに感心している。

あの人たちは寒さ暑さの両極端